知能と複雑系研究会:過去の発表:第115回プログラム
● 第115回 SIG-ICS 研究会プログラム
第115回 知能と複雑系(SIG-ICS)研究会
(電子情報通信学会 人工知能研究会との共同開催)
・日時:平成11年1月11日(月),12日(火)
・場所:NTTコミュニケーション科学研究所(京都)
〒619-0237 京都府相楽郡精華町光台2-4
URL: http://www.kecl.ntt.co.jp/
・テーマ:「複雑系と社会」および一般
・注意:最終プログラムは,SIG-ICSのWebページ(URL
http://www.ymd.dis.titech.ac.jp/sig-ics/)を参照してください.
【1月11日(月)】
<13:30〜15:15>
「統計情報と概念知識を用いたテキスト間の話題特定」
福原 知宏, 武田 英明, 西田 豊明(奈良先端科学技術大学院大学)
概要:テキスト中の単語出現頻度と単語間の概念関係を用い,対象分野にお
ける一般的/特殊的話題の特定手法を示す.
「概念ベースの情報検索への適用 −概念ベースを用いた検索特性の評価−」
熊本 睦,島田 茂夫,加藤 恒昭(NTTコミュニケーション科学研究所)
概要:辞書の語義文や文献群の単語の共起を元に概念ベースを作成し,それ
を用いた検索の類似判別特性を考察する.
「AAS:過去の回答の自動組み合わせに基づく質問応答システム」
松村 真宏,大澤 幸生,谷内田 正彦(大阪大学)
概要:FAQ文書中の回答を組み合わせることにより,よりユーザの質問を満
足させる回答を作成するシステム(AAS)について.
<15:20〜17:05>
「言葉の意味に関する階層型大規模概念ベースの構築」
帆苅 譲(拓殖大学工学部), 石川 勉(拓殖大学工学部)
笠原 要(NTTコミュニケーション科学研究所)
概要:言葉の意味の類似性を判別するための知識ベース(概念ベース)の構
築法と評価について報告する.
「HDLで記述されたハードウェアの時相論理による自動検証」
櫟 粛之,澤田 宏(NTTコミュニケーション科学研究所)
概要:ハードウェア記述言語(HDL)で記述されたハードウェアの動作の性
質を,その記述から直接検証する.
「アクション言語 A における因果関係の学習」
鍋島 英知,井上 克已,羽根田 博正(神戸大学)
概要:アクション言語とは,状態の変化やアクションに関して議論するため
の自然言語表現を用いた形式的モデルである.本研究では,アクションとその
効果との因果関係を,環境に対する行為の観測結果から,アクション言語 A
における命題の形で学習することを目的とする.
<17:10〜>
NTTコミュニケーション科学研究所の見学
【1月12日(火)】
<9:30〜11:15>
「外国為替市場における創発的現象: 人工市場アプローチによる解析」
和泉 潔(電総研),植田 一博(東京大学)
概要:本研究は人工市場アプローチという新しいエージェントベースのアプ
ローチを提唱し,現実の外国為替市場で見られる創発的現象を解明することが
できた.
「階層的ネットワーク社会の数理モデル」
木嶋 恭一(東京工業大学)
概要:創造的社会の特徴を概観し,それをモデル化するために,多主体複雑
系の考え方と多階層システム論を統合した新しい枠組みを提案する.それを用
いて,創造的社会ではネットワークの階層化が自然で,有効であることを示す.
「独立成分分析による合理的バブルの観測」
前川 聡,藤原 義久(通信総合研究所関西)
概要:実際の株価データを最近の信号処理の手法で独立成分に分けることに
より,合理的バブルの構造を観測した.これから示唆される市場における情報
の伝搬や投機家の種類について議論する.
<11:20〜12:20>
(招待講演)
「計算組織理論から組織計算へ: エージェントモデルと実問題からの接近」
寺野 隆雄(筑波大学大学)
・昼食
<13:30〜15:40>
[ 招待講演 ]
「社会科学における複雑系とエージェントベースアプローチの意味」
出口 弘(京都大学)
「分散人工知能による複雑系の制御──経済システムの場合」
間遠 伸一郎(宇都宮大学)
概要:複雑システムの制御について,分散人工知能による経済システムの制
御のシミュレーションを通じて考察する.
「人間-エージェント共生空間での利用を目的としたエージェント間協調プロ
トコル実現方式」
藤田 茂(千葉工業大学),菅原 研次(千葉工業大学)
木下 哲男(東北大学),白鳥 則郎(東北大学)
概要:エージェントと人間が協調して作業を進める共生空間において利用さ
れる協調プロトコルを,対象となる作業の種類に応じて定義するための方式を
述べる.
<15:45〜17:30>
「多戦略強化学習手法 MS-RL - 環境変動下におけるロバストな学習エージェ
ントの実現 - 」
岡本 充義(大阪大学),山口 智浩(奈良高専),谷内田 正彦(大阪大学)
概要:環境変動や状況の変化に対し,複数の強化学習戦略を切替える手法と
各々並列に学習する手法とを比較実験する.
「矛盾した知識からの推論」
越智 洋,太原 育夫(東京理科大学)
概要:矛盾した知識の下で推論を行う場合,知識の無矛盾な部分集合 を考
えることになるが,このような部分集合は通常複数存在する.この発表では無
矛盾な極大部分集合をユニークに決定するための外的条件について提案する.
「知的判断メカニズムのための概念間の類似度評価モデル」
入江 毅(同志社大学),渡部 広一(同志社大学),
河岡 司(同志社大学),松澤 和光(NTT コミニュケーション科学研究所)
概要:コンピュータに知的判断を行わせる際に重要となる概念のモデル化な
らびに概念間の類似度の評価方法について提案する.
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・発表1件:35分(25分発表,10分質疑応答)
・招待講演1件:60分(50分発表,10分質疑応答)