第140回知能と複雑系研究会(IPS SIG-ICS)

人工知能と知識処理研究会(IEICE SIG-AI)共催研究会
ー知能と複雑系研究会ー
主査 山田 誠二 幹事 今井 倫太・伊藤 孝行・栗原 聡・川村 秀憲

(電子情報通信学会「人工知能と知識処理研究会 (SIG-AI)」との共催開催)
ー人工知能と知識処理研究会ー
専門委員長 岩沼 宏治 副委員長 大須賀 昭彦・北村 泰彦

幹事 櫟 粛之・栗原 聡 幹事補佐 鍋島 英知

●日時 平成17年 8月1日(月),2日(火) (2日間の開催)

●会場 ホテル メゾン軽井沢 http://www.maison-karu.com/ (新幹線 軽井沢駅より徒歩10分)

●議題テーマ 「ネットワークデータマイニング」「センサーデータマイニング」

 近年のユビキタス各種技術やRFIDなどのタグ技術の発展に伴い、現状においても既に情報過多の問題に直面しているインターネットを中心とする情報空間に対し、実空間からの情報までもが大量に流れ込もうとしています。そうなりますと、もはや「検索的手法」ではすべての情報を網羅することは困難なものとなり(現状でも既にその状況にあります)、これからは「発見的手法」が望まれます。これまでも情報発見手法としてデータマイニング研究など精力的な研究がなされて来ておりますが、「情報空間+実空間」という「複雑+動的+巨大」な世界からの有用な情報抽出技術に対して、これまでの技術がそのまま適用できると断言はできません。またこれからのユビキタス社会では、単に情報空間や実空間からデータを抽出するだけでなく、得られた有用な情報を能動的に人に対して環境側からインタラクションを起こすようなしかけも想定されます。そのためには人の行動などをどのように抽出、学習するかなども課題となります。今回はユビキタス環境におけるデータマイニングを中心とするAI技術をメインテーマとした研究会を開催したいと思います。

トピック

・センサーデータマイニング
・ネットワークデータマイニング
・センサーデータからの情報抽出
・センサーデータからの学習
・Web構造マイニング
・ストリームマイニング
・グラフマイニング
・ネットワーク構造からの情報抽出
・センサーネットワークのためのマルチエージェント
・ユビキタス環境のためのマルチエージェント

●プログラム

8月1日 午後1:00開始

1.Webサイトの自動分類に向けた特徴分析とキーワード抽出に関する研究
○本田 崇智(北大), 山本 雅人(北大), 川村 秀憲(北大), 大内 東(北大)

2.Bluetooth のデバイス検出機構を用いた近接位置計測法
○納谷 太(ATR)、野間 春生(ATR)、大村 廉(ATR)、小暮 潔(ATR)

3.秘匿性定量化手法の提案
○今田 美幸(NTT),太田 昌克(NTT),山口 正泰(NTT)

4.自己組織化マップによる教師情報を用いた可視化アーキテクチャの提案-時系列医療データの可視化を例に-
○福井 健一(阪大),斉藤 和巳(NTT),木村 昌弘(龍谷大), 沼尾 正行(阪大)

5.GPSログからの周遊型観光行動情報の抽出
○長尾 光悦(北大),川村 秀憲(北大),山本 雅人(北大),大内 東(北大)

6.依存関係に着目した系列パターン再構成
○植野 研(東芝), 北原 洋一(東芝), 林 俊夫(東芝), 櫻井 茂明(東芝), 折原 良平(東芝)

7.時系列センサーデータからのセンサー隣接関係の可視化
○中村 和志(阪大)、福井 健一(阪大)、森山 甲一(阪大)、栗原 聡(阪大)、沼尾 正行(阪大)

8.「センシングルーム」における行動蓄積とパターン発見
○森 武俊(東大)

8月2日 午前12:00終了

全体議論:テーマ「アンビエントネットワーク」
話題提供: 森 武俊(東大)、栗原 聡(阪大)