長尾 確

NAGAO Katashi

nagao[at]nuie.nagoya-u.ac.jp

やっと研究室Webをリニューアルしました。

1962年生まれ。中学生のときまで札幌にいて、その後、つくば、東京、川崎、横浜、相模原に住む。現住所は名古屋市東区、本籍地は横浜。 大学時代は、スキー部でジャンプをやっていました。今は特にこれといって趣味はないですが、新しくて(少なくとも自分にとっては)面白いことをやるのが好きで、研究職は天職だと思っています。企業の研究所をいろいろ見てきて、インダストリーでやれることの限界が見えてきた気がしましたので、これからはアカデミアで仕事をしようと決心して、この大学に来ました。 研究内容は、主にデジタルコンテンツに関わること(制作、検索、変換、配信)ですが、やはりそこに何らかのインテリジェンス(言語理解、知的エージェントなど)を追求したいと思っているので、コンテンツとエージェントを基盤とした、人間の知識の共有と再利用が本質的なテーマになっていると思います。さらに、最近は、個人用の乗り物とそれを取り巻くインフラをベースとした、バリアフリーや安全性も考慮した、物理環境と情報環境の密接な統合に関して、強い関心を持っています。 ところで、大学にいてよく思うことは、やはり大学(生)に元気がないなあ、ということです。自分に直接関係のあるきわめて狭い範囲のことにしか興味がなく、友人以外の他者を尊重しないし、コミュニケーションもしない。自分が何をしたいのか、何のために大学に入ったのかもわからないし、わかろうともしない。とりあえず卒業できればそれでいいや、と思っている人たち。教育が悪いのか、家庭が悪いのか、社会が悪いのか、あるいはそれら全部が悪いのか。とにかく、愕然とするほど覇気がない人がたくさんいるように感じられます。 しかし、私は仕方なく教師になったわけではなく、人を育てたくて教師になったのですから、少なくとも私が面倒を見ている学生たちは、明確な目標と強い意志、新しいことを考えて実行できる発想力と行動力、他者と一緒にうまくやれる協調性と社会性、ものごとの本質を見抜く洞察力、逆境にもめげない胆力、けっして卑屈にならないプライド、自分の器を知る謙虚さ、そして何より、自分を高め、よりよく生き抜こうとする気力(のうちどれか)を持った人間になるように育ててみたいと思っています。

主な論文・著書

主な学歴

  • 1981~1985 東京工業大学 工学部 経営工学科
  • 1985~1987 東京工業大学 総合理工学研究科 システム科学専攻 修士課程
  • 1994~ 東京工業大学 理工学研究科 情報工学専攻 論文博士
  • 1996~1997 米国イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校 ベックマン研究所

主な職歴

  • 1987~1991 日本アイ・ビー・エム株式会社 東京基礎研究所(自然言語処理、 機械翻訳の研究に従事)
  • 1991~1999 株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所(対話システム、 インタフェースエージェント、拡張現実感の研究に従事)
  • 1999~2001 日本アイ・ビー・エム株式会社 東京基礎研究所(デジタルコンテンツ 技術、会話ロボットの研究に従事)
  • 2001~2002 名古屋大学 工学研究科 情報工学専攻 助教授
  • 2002~2009 名古屋大学 情報メディア教育センター 教授
  • 2009~ 名古屋大学 情報科学研究科 メディア科学専攻 教授